2022年神無月便り

 皆様

  秋たけなわやっと落ち着いた季節になりました。
この便り個別配信を7月を最後に中止し、その後もこのブログへの掲載を続けていますが20年続けた後なので若干拍子抜けの感が抜けません。
戸別配信しているときは定期的に内容に対する所見なり、近況報告なりのメールをいただいておりましたがそれもなくなったことも拍子抜けの原因かもしれません。
それはそれとしてボケ防止対策の一つとして、ネタ切れでの苦し紛れではありますが、その時々思う事を書き続けますのでよろしくお願いいたします。
今のところ明らかにボケがはっきりしたとき並びにぽっくり逝った時がこのブログの終了かと思っています。
延び延びになっていたかつての職場の同期会の予告がありましたが取り敢えず△の返事をしました。
体調は問題ないのですが脊柱管狭窄症によるひざから下の痺れが一向に改善が見られず足元不如意になり往生しています。

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2022年神無月便り
 こんにちは。先月は毎週台風に襲われた1か月だったような感じでしたがやっとさわやかな秋風がただようようになりました。特に台風15号はお隣静岡県で猛威を振るいましたが、一歩コースがずれれば我が街もそのまま同様の被害が襲ってきたともいえる台風でした。線状降水帯は場所を選んでくれませんのでどこでも起こりうる現象とは思っていますが、それでも過去の経験値で風の通り道とか地形やその他諸々の条件下で起こりやすい場所が何となく想定出来ました。静岡県静岡市近辺は全くその想定外であったように思います。台風15号が接近した静岡県では発達した積乱雲が流れ込み続ける「線状降水帯」が発生、1時間に100ミリを超える猛烈な雨が降り続き、気象庁は「記録的短時間大雨情報」を23日夜10時前から午前3時までに16回発表しました。静岡市ではわずか半日で平年の9月1か月分の雨量の1.4倍に達し、県内の11の市と町で住宅合わせて1200棟以上に床上や床下が浸水する被害、更に取水口の流木による損傷で清水区の6万戸以上の断水が発生しています。
  さて、今月思うところは何かと、はたと筆が止まってしまいましたが、やはり時代の転換期なのだろうと思うところについてです。イギリス君主のエリザベス女王が9月8日に96歳で亡くなったがそもそもエリザベス女王はどんな人で、国民にとってどんな存在だったのでしょうか?13歳のとき第二次世界大戦が始まり10代を戦時下で過ごします。王室のメンバーとして国民との団結を示すため、陸軍の女性部隊に入り、自動車整備などの後方任務に就いたこともあるということです。それとほぼ同じ時期の18歳のころにはギリシャの王族だったフィリップ王子と恋に落ち、彼の写真を部屋に飾り文通をしていたとBBCは伝えています。1947年、21歳の誕生日には、次のように述べて、国民に尽くすことを宣言。「私の人生が長くても短くても、生涯、公務に我が身をささげることを皆さんの前で誓います」様々な障害を乗り越えて21歳のときに結婚。1948年には、長男チャールズが生まれます。そして1952年、25歳のとき夫とともにケニアを訪れていたエリザベス王女は、父のジョージ6世の突然の訃報に接します。急いでロンドンに戻り王位を引き継ぎ、エリザベス女王となります。当時植民地が次々と独立を果たしていく、大きな変動期にありました。イギリス王室には国王の名の下に行われた植民地帝国主義の歴史とどう向き合うかという難しい課題が突きつけられていました。ご存知のように「君臨すれども統治せず」と表現されるように、女王が政治の実権を直接的に行使することはありませんが、イギリスの統合を象徴する存在で、イギリス国民にとっては母のようでも、祖母のようでもある、かけがえのない存在となっています。現在イギリス以外で国王を元首とする14か国のうち、8か国が集まる中米・カリブ海諸国では、君主制から共和制への移行に向けた世論が高まっています。女王が亡くなった今後どのように変わってゆくのか一つの転換点であるのは紛れもない事実でしょう。
  100年に一度というコロナ感染症によるパンデミックウクライナ侵略のプーチン戦争も時代の転換点のきっかけには充分な出来事ですが確たる方向性を見出すまでにはもうしばらく時間がかかりそうです。プーチンのクリミアで味を占めたわけのわからぬ住民投票と核使用という脅しのご都合主義の論理がまかり通るとは思いませんが国連が機能不全に陥っている状況では戦争の終結がまるで見えてこないのが現実です。イタリア右派の台頭やこれから冬を迎えエネルギー問題を抱えての欧州の支援疲れも見えています。インフレの火消しに躍起になっているアメリカ頼みだけでは何とも心もとないと言わざるを得ません。11月の中間選挙に向けて、民主・共和両党の候補者選びは9月中旬までに終わり、いよいよ本格的な選挙戦が始まります。アメリカは今、インフレをはじめとした国内の問題だけでなく、ロシアによるウクライナ侵攻や、緊迫化が懸念される台湾情勢など、国内外の山積する課題に直面しています。民主党が劣勢を跳ね返して主導権を握り続け、バイデン政権に安定をもたらすのか、それとも共和党が多数派を奪還し、バイデン政権は身動きがとりにくくなるのか。中間選挙は、国際社会にも大きな影響を与えるアメリカ政治の今後の進路を決める重要な節目になりますがバイデン大統領が、厳しい状況に直面してどうなるか目が離せません。それではご機嫌様さようなら。
2022年10月1日