2023年皐月便り

皆様

  風薫る5月・・・語源は漢語の「薫風」を訓読みして和語化したもので、 最初は花の香りを運んでくる春の風を指すこと が多かったのですが、だんだん青葉若葉を吹きわたる爽やかな初夏の風の意味に変化してきたそうです。 さわやかな季節となりましたが如何お過ごしですか。当方、引きこもりが3年も続くとこの陽気に反して暗澹たる気分が蔓延です。困ったものです。

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2023年皐月便り
 こんにちは。この黄金週間の直前に咲き終わったチューリップ180本の後始末(廃棄)と跡地にトマト24本の定植という大仕事を例年より1週間早く終わらせました。3/11に播種したトマト24本は「F1新中玉トマト」と「F1スウイ―テイ」という2品種ですが前者は作りやすく食味に優れており、果実は鮮赤色の球形で果重は35~40gの早世。糖度は7~8%で安定し、裂果も少なく房取りも可能、草勢も強く茎葉のバランスよく作業性も良いとの謳い文句が記載されています。さて今月の話題です。ウクライナ情勢のテレビ放映が何となく少なくなっているのを感じていますが偶にチェックしています。4月中旬のニュースでは【東部バフムトを巡る攻防続く】ウクライナ東部ドネツク州の激戦地バフムト掌握をねらって侵攻を続けるロシアは、民間軍事会社ワグネルの部隊が郊外2か所の区域を奪ったと主張しています。イギリス国防省はロシア国防省とワグネルがバフムトへの攻撃を再び活発化させていると指摘。ウクライナ側は一部で撤退を余儀なくされているという見方を示していて、厳しい状況が続いているとみられます。気になるニュースが『招集令状の電子化、プーチン氏が改正案に署名』ロシアのプーチン大統領は4月14日、徴兵などの招集令状に電子化を導入する法案に署名したとインタファクス通信が伝えた。12日までにロシア上下院が可決しており、政府のサイトに掲載され、施行される。ウクライナ侵攻の長期化をにらみ、昨年秋の部分的動員で起こった「動員逃れ」を防ぐ狙いがあるとみられる。法案によると、送付が電子化されると、個人のメールアカウントに届いた時点で「受け取った」とみなされ、出国が禁止となる。そこから20日以内に徴兵事務所に出向かなければ、自動車や不動産の購入、銀行融資、車の運転などが制限される。一方で、個人の権利を制限するとの懸念があり、ロシア下院の11日の採決では「棄権」が1票、12日の上院の採決でも「反対」が1票あった。侵攻後、多くの法案が全会一致で可決される中、異例の事態となっていた。厭戦に対する歯止めの政策でしょうがいよいよ末期的現象ではないかと思ってしまいます。一方の関心事コロナの感染状況ですが、厚生労働省は25日、都内で新たに1909人が新型コロナウイルスに感染していることを確認したと発表しました。1週間前の火曜日より213人増えました。前の週の同じ曜日を上回るのは9日連続です。また、人工呼吸器かECMO=人工心肺装置を使っている重症の患者は24日より1人増えて5人でした。死亡が確認された人の発表はありませんでした。概ね減少傾向はたどっておりますが、専門家会合の有志は、「第8波」を超える規模の「第9波」が起きる可能性もあるとする文書をまとめた注意喚起もあります。新型コロナウイルスの「5類」移行が5月8日に迫る中、移行後の流行状況の監視体制を厚生労働省が示しました。感染者の数を毎日公表する「全数把握」は終わり、一部の医療機関での「定点把握」でわかった内容が週1回、発表されることになります。季節性インフルエンザなどと同じ扱いに近づくことになりますが、「今後も流行は繰り返される」として一部、維持される部分もあります。こういった状況から病気の方は何とか良い方向へ進んでいると思われますが、戦争の方はいつ果てるか全くわからない状況が未だ続いていると思わざるを得ません。「戦争は過去のものではなく、未来のものでもありうる」というのが今回の戦争の基本的な影響だと思います。ロシアは日本とも海を隔てて国境を接しているわけで、現在の戦争が東アジアに波及してこないとも限りません。また、北朝鮮のミサイルは常に日本に対してある種のプレッシャーを与えていますし、中国と台湾、そしてアメリカを巡る緊張もかなり高まっています。日本としても安全保障という問題を真剣に考えざるをえないことだとは思います。戦後日本は二度と戦争をしない、戦争への反省、平和主義こそがアイデンティティーだという認識が強かったと思います。しかし65年後の2010年代に入って国際環境がしだいに厳しくなっていわゆる大国間の競争というのが本格化していくにつれても、そうした国際、大国間競争から無縁ではいられないという感覚が強くなってきて、そうした状況に対応しないといけないという意識が徐々に強まってきたのだと思います。結局こうやって時間と世代交代の中から歴史が繰り返されるのでしょうが愚かな戦争だけはしてほしくありません。                                 2023年5月1日