2011年皐月便り

2011年皐月便り
こんにちは
風薫る5月というのに原発放射能漏れの収束は依然として霧の中と言っても過言ではないと思いますが、東日本大震災の復旧・復興は新幹線運転再開などを見るとやっと少しずつ姿を現してきた感じです。毎日のこれら震災関連ニュースから解放されるのはそれこそ数年の単位になるのでしょうか。
 
当方は相変わらずの穏やかな日常に戻っていますが気分はもう一つパッとしませんでした。それというのも震災の影響というより、いよいよ来たかという足腰のヘタリです。3月初旬にアーチェリーの練習中に右足に違和感を覚え一晩寝れば元に戻るだろうくらいの調子で得意の自然治癒に期待を寄せたのですが、一向にその気配無く、寧ろ痺れを感じるように悪化してきました。これはやばいということから整体をやっている義兄に看てもらい、腰の牽引によりだいぶ楽にはなりましたが改善の方向がはっきりしません。現在は近くの整骨医に通って毎日¥620/回の腰・尻・脛に電気を通し、マッサージをしてもらっており、さらに¥4750のコルセット(日本語では「補助ベルト付腰部固定帯」)までしていますが劇的な改善は見られません。診断によれば坐骨神経から来る足の張りだということで710日は最低でもかかると言われています。たまたまその話を吹き矢同好会の新会員のおばさんに話をしたら、旦那は針治療で完治したのよという話なのでいよいよとなったらそこに駆け込もうかとちょっとばかり安心した次第です。加齢が忍び寄るというのはこういうことなのかと、今まで口では「歳だ」とは言っていましたが、腹ではそんな風には思ってもいませんでしたからちょっとだけショックではあります。
 
いよいよ実感せざるを得ない状態が表れてきたということでしょうが、まだ日に150射以上のアーチェリーの練習は止めるつもりはありませんし、それどころかもう1ラウンド多い186射という日が多くなっています。整骨医からは少し休んだ方が良いとは言われていますが、強く「止めろ」とは言われないので足の痛さと相談しながら練習を続けております。そんな中で20年近くこの数字から遠ざかっていた目標点、すなわち50mでの300点越えにやっと遭遇できました。月例会は惨憺たる負け試合でしたが、試合後の自由練習中に出た点で、思わず顔がほころんでくるとはこういうことでしょうか。肩の位置がそれこそピタッと決まりアンカーからサイト位置が微動だもしない状態で伸び会いに入り、いいタイミングでクリッカーを切り、リリース後の左右のバランスがきちっと決まるというアーチャーならこう書いただけで理解できる状態が現出したのです。少し専門的になりましたが何年も弓を引いている中で我々のような普通の選手がこういう状態になるのは瞬間風速で一晩寝ればまた元の木阿弥となってしまうのが落ちで、それが判っているだけにうれしいものでした。こういったことも練習を続けていればこそなのですが、それこそ「わかるかなー」といった感じです。
 
今回の便りは体調と弓の話ばかりになってしまいましたが、トマトの育苗、ジャガイモの土寄せ、ツタンカーメンの豆の収穫、そら豆のアブラムシ退治等農のほうもそれなりにこなしており、少し遅かった春も到来し定義にかなったお花見(=桜の木の下で弁当を食す、アルコールはあってもなくても良い)も今年は3度も実施できたし、自然との共生生活もまずまずといったところです。
201151日