2011年長月便り

2011年長月便り
 こんにちは。
 今年の夏は盆明け直後の8月18日までの猛暑・酷暑から一転、それまでの熱中症恐怖から解放され、以降は平年並みのお天気にホッとされたのではな いかと、中高年の皆様には同じ思いを共有するものとしてお喜び申し上げます。変な時候の挨拶となりましたが、この時期を一言二言で表現するのもボ ケ防止対策の頭の使い方とお許しください。今回の半農半弓生活の近況は以下の通りであります。

 お盆中、母校のアーチェリー部の白馬合宿に2泊3日で参加していましたが,標高700mの白馬村では朝方など19℃と酷暑から解放され、別天地で のアーチェリー練習と「白馬塩の道温泉」入浴(日帰り入浴でしたが月1の天然温泉入浴を心掛けています)とを堪能させていただきました。当方の合 宿は基本的に学生指導目的の参加ではなく、場を借り一緒に練習に励むというスタンスですので極力邪魔をしないよう心掛けたつもりですがこのスタン スが良いのかどうかは議論がありそうです。経済的支援はするが口は出さぬというのがある時期までのOBの暗黙の了解事項のようでしたが、2部転落 の現実からそれだけではだめ、金も出すが口も出すという意見が台頭しているようにも思えます。現在監督・コーチは若手OBがやっていますが、ここ 数年継続して春夏の合宿に参加している老体OB連は監督・コーチのバックアップという認識が主流ではないかと思っています。さて、今年の合宿先は 昨年までの場所から変更されましたが、なかなか良かったのではという印象です。たとえば食事ですが手をかけているなという事例としてトマトの湯剥 きです。トマトの皮は気になる人とそうでない人がいると思いますが、気になる方なので自分で料理する時は面倒でも必ず湯剥きしています。とはいう ものの食事の際たまたま近くに座った学生で、一人はトマトが全くダメ、もう一人はキュウリがこれも全くダメというように食事の好き嫌いが多くなっ ているのではという思いがしました。何でも文句を言わずに食べた我々の世代とは大きく変わった事象でしょうか。射場は宿舎から近く、 90m~30mまでどの距離も自由に射てるというような設備で、夏合宿はインカレ等個人戦が主目的なため良いところを見つけたなと思いました。当方も学生が長距離の練習中はちょっと離れた高台にある50・30m専用射場で邪魔をせず又、されずにマイペースで練習出来ました。天気は問題あり ませんでしたが、雨天対策もそれなりに完備されているように見受けられました。夜間の近射等も可能で、費用は若干かかるようですが従来色々利用し てきた中でも上位に属している合宿所ではと思いました。

 話変わって自作の農園ですが、大成功のトマトは8月初旬で収穫が終わり、その後はいよいよトウモロコシの収穫で風物詩の炭火による焼きトウモロコ シも何回か作ることが出来ました。カボチャも草むらをかき分けてみればなんとゴロゴロと7~8個が見つかりました。昨年ドラッグストアーのチェー ン展開をしている会社の株主優待で送ってきた北海道産のカボチャからとった種だったので、うまく実がつくか心配だったのですが全く問題なく杞憂に 終わりました。自宅の日除けを兼ねているブドウも盆明けから収穫が始まりましたが、「種有」で見栄えがもう一つというデラウエア―ですが雨が少な くこの猛暑で味は抜群でブドウ食べ放題の日々が続いています。ハモニカ食いという食べ方をご存知でしょうか。ガブッと4~5粒ブドウの房をかぶり つき、口の中で種と皮を器用にえり分け実だけ飲み込むという食べ方ですが、小粒のデラウエア―は一粒ずつなど面倒でたべていられませんのでこれで 食べる「種有ブドウ」は結構いけます。ということから「日除けはブドウに限る」などとうそぶいております。今月の農作業は秋冬野菜の準備等結構忙 しくなりそうです。夏野菜の残骸の掃除と跡地の耕作、秋雨前線の様子を見ながら大根の種蒔き、9月10日前後は玉ねぎの苗作りの種蒔き、分葱の球 根の植え付け、その他葉物(春菊・サニーレタス・ホウレン草・小松菜等々)の種蒔き等々です。

 以上は天下国家的にどうでもよい話ですが、特筆すべきニュースで最大の関心事は、一国の総理大臣を決める民主党代表選挙でした。乱立状態ではあっ たものの結果的には当初の大本命の野田財務大臣に決まりましたがお手並み拝見というところです。各候補の話をじっくり聞きましたが政策的にはあま り有意差があるとは思えませんでしたが、寄せ集め政党である民主党の最大の問題は真のリーダーシップが発揮できるかどうかだと思っています。街の 声は誰がやってもどうせ同じというのがここ数年の主流ですが、小泉の時に見られたようにリーダーシップが発揮できると一国の流れは大きく変わるの が政治の世界ではないでしょうか。左・中間・右と非常に幅の広いこの党の難しさはリーダーシップが多数決論理だけでは発揮できないことでしょう。 官僚に対して、野党に対して、何より党内に対して先頭に立たねばなりません。論破では無く説得でと言いますが、ねじれ国会の中で個別協議をやって いるうちはスピード感のある思い切った施策は期待できないし、ズルズル不作為のまま進むのもたまったものではありません。かといって大連立は増税 にまっしぐらというリスクの方が大きいのではと思うし、この難局はまさにリーダーシップが問われていると思う訳であります。
2011年9月1日