2008年葉月便り

2008年葉月便り

こんにちは
よくも飽きずに毎日猛暑が続いていますが、皆様お元気で何よりです。ここ逗子はもう1ヶ月水溜りが出来るほどの雨が降っていません。畑は完全に干上がってしまいお手上げです。トマトは雨無しで最高の出来ですが、そのほかは程々には水気が必要なため焼け石に水とは思いつつもポリタンクに水をいれせっせと畑に通っていますがいい加減疲れてきました。国立競技場のサッカーを中止にまで追い込んだ雷雨の中継を見ながらもう少し南に下がれと叫びましたがこの声天には届きませんでした。そんなことで天を恨みながらも百姓人生初とも言える大旱魃に遭遇し、現在まだ進行形であります。

例年ならサツマイモの葉が青々と茂りこの時期「蔓返し」という作業をします。畝の頂上に1列に植えられたサツマイモは、四方に蔓を伸ばし、谷や隣の畝にも拡がります。伸展の範囲を強制的に制限しないといち早く伸展した株が他を圧して成長を妨げます。また、谷の土に接した部分に出た根が太り、そこに小さな役に立たない芋を多数形成してしまい、それらが本来の株もとの芋の成長を損なうことになります。このため、7月~8月上旬までの間に1回、収穫の半月~1ヶ月前頃に1回、合計2回の「除草を兼ねた蔓返し」作業を行うのが普通です。ところが今年は日照りのため葉が青々どころか今にも萎れそうで弱弱しく、生育不良でこのままでは全く収穫が出来ないことになりそうです。トウモロコシも穂は出たものの実がつかずこれもダメかもしれません。ナスやキュウリはそれなりに収穫していますが売り物になるような出来ではありません。トマトだけは例外でもともと水遣りは全くしません。雨に逢うと病気が出たり実が割れたりしますが今年はカラス対策も万全でこの時期、収穫がピークで連日冷えたトマトが食卓を飾っています。自然との共生の百姓生活も、特に井戸、水道無しの畑のせいか今度ばかりは天を仰いで雨乞いする毎日です。

逗子の花火もここ2~3年で様変わりです。逗子を発祥の地とするレストラン&飲み屋チェーンが恩返しと称して大型寄付をし出してから観客動員が変わってきました。うわさでは最初の年は500万円、翌年は1000万円、さらに昨年は2000万円と増えたようです。特に昨年最後の10分で5500発を打ち上げ、これぞ花火というのが口コミで伝わり今年はハーフマイル(800m)の砂浜が人で埋め尽くされ、押し合いへし合い状態でした。今年も昨年と同様、最後の10分が圧巻で感動の渦と拍手で終了しましたが、寄付が無くなったとき、元の木阿弥となり、花火と同じ刹那的な現象に終わる等と言う事がないことを望んでいますが、企業の盛衰に依存した花火大会なので今後の保証はありません。寄付が続きますよう飲み屋の繁盛を願っています。
                    2008年8月1日