2012年文月便り こんにちは。 先日の台風4号襲来直後に日頃のアーチェリー練習仲間に書き送ったメールです。 『6月の台風本土上陸は8年振りだそうですが、我が家の被害状況は惨憺たるもので眼を覆うばかりでした。 トマト56本がほぼ全滅。前日まだ小雨の中しっかりとそれなりに支柱に括り付けたまでは良かったのですが、深夜の南西からの潮風に葉は揉まれ、ところどころ無残に折れてしまいました。多分少しは自然の力で再生されるでしょうががっかりです。 トウモロコシ70本、これはもう再生不可能なまでにメタメタにやられていました。 これから蒔き直しをするかどうか悩ましい限りです。 サツマイモは折角根付いたかなという感じでしたが半分ぐらいおかしな状態です。 ホビー農業とは言え生活に季節の彩をもたらす作物が全滅とは、百姓にとって自然災害は正に天敵で踏んだり蹴ったり泣くに泣けません。 いずれにしても壊滅状態でこの10年の百姓生活の中では初めての経験です。 気を取り直して蒔き直しで、トウモロコシ100粒を直播しました。 種を求めに100均に行ったら時期外れで補償しないということから商品棚が裏向きにされていました。どうせダメ元と思い4袋(約100粒)=¥210を無理やり購入してきました。 通常はポットで苗作りをするのですが蒔き時期が微妙なので今回は直播としました。以下取らぬ狸の皮算用です 種100粒X0.8(発芽率)X0.8(収穫歩留まり)=64本/4人(家族数)=16本/人 一人当たり16本食べられるという計算ですがお腹を壊さないように、また地主へのおすそ分けやらで、10本程度は食べられるという計算です。 種代+肥料代=¥500程度とし、台風前に植えたタキイの種代や、「高い労務費」を考えると、やっぱり買った方が安いのかも。でもトウモロコシの命は収穫後30分以内に調理ということからすれば問題は金額ではありません。さてこの遅蒔きでは8月の下旬が収穫時期となりますが、なんとのたまっているか見ものです。 <参考>関連新聞記事---------------------------------------------- 台風4号:季節外れの上陸、過去7番目の早さ<毎日新聞 2012年06月19日 20時44分> 19日夕、和歌山県南部に上陸した台風4号。6月に台風が本土へ上陸したのは気象庁が統計を取り始めた1951年以降、11回目だ。過去には56年の台風3号が4月25日に上陸した例があり、今回は過去7番目の早さ。季節外れの上陸の原因は、強く張り出した太平洋高気圧に台風が押し上げられた上、普段より南下した偏西風に乗ったことにある。気象庁によると、日本の南東海上には14日ごろから強い太平洋高気圧が張り出し、18日は全国の60地点で最高気温30度以上の真夏日となった。台風は 高気圧の縁を弧を描くように進む特性がある。通常、6月の高気圧は強くないため台風は日本の南海上を東進するが、今回の高気圧が大きく日本列島方面へ張り出したことに伴い、台風が日本付近まで北上した。ただ、これだけでは上陸コースはたどらない。当初の予報でも台風は本州の南岸をかすめて東進し、上陸しないはずだった。』 と言ったようなことで散々な目に合いました。 今月はいよいよ大台の満70歳になる月ですが、と同時にリタイアー後丸10年、従ってこの便りも同様であります。「半農半弓」生活がすっかり板についてきたというべきなのでしょうがややマンネリ状態なのも事実です。 規則正しいとも言えば言えぬことはありませんが日々は農作業とアーチェリー練習の繰り返しです。 農作業は真冬の天地返しから始まりますが、種蒔き、苗作り、畑の畝作り、施肥、 定植、芽欠き(又は間引き)、追肥、中耕、土寄せ、鳥害対策、収穫、保存、収穫後の耕作等一連の作業を作物や季節に合わせタイミングよく実施します。 10年もやっているとそれなりにノウハウが判ってきます。当然作物によって作業時期、作業内容が変わりますが一言で言えば『自然との闘いと調和』ということでしょうか。加齢と共に体力勝負はやはり闘いの何物でもありません。 アーチェリーの練習ですが、50mで6射(試射)+144射(4R)~180射(5R)/日を日課として射場が休みの月曜日以外の雨の日を除くほとんどをこれに費やしています。全射スコアーを付けます。年間でみるといくつかの競技会に参加し、さらにOB会の合宿、並びに母校の学生の春夏の合宿に概ね2泊3日で参加してきました。 酷使した筋肉の疲労回復とカミさんのガス抜きのためと称し、2泊3日又は3泊4日の温泉旅行を1回/月の頻度で「安宿温泉シリーズ」として実施しています。 また年数回、数える程度ですが友人との飲み会が入ります。アルコールは普段晩酌をしませんので飲む回数が極端に減りました。 その他参加団体としては逗子アーチェリー協会、葉山山里会、逗子吹き矢同好会ですが、リタイアー後に知り合った友人・知人とはそれなりのお付き合いで結構楽しく過ごさせてもらっています。 あっという間の10年間でしたが、お陰様でこれといった病気もせず、なんとか当初目指した晴耕雨読、悠々自適に近い生活パターンを維持しつつあるのかなと思っていますが明らかに偏っていることがお分かりでしょう。雨読は嘘で肉体労働ばっかりで、芸術並びに知的活動が少ないということです。 周囲にいる友人とは知的会話をするようには心掛けてはいますが、相手もあることなので流れに逆らうことはしません。 健康的且つ模範的第二の人生と嘯いていますがこれぞ自画自賛困ったものです。 同様な生活を何年続けられるかわかりませんが、「元気印」を標榜し更に、意地悪爺さんにならぬよう言動には注意し、磨きをかけながらこの調子を続けてゆきたいと願っています。 2012年7月1日 |