2020年卯月便り

皆様
こんにちは。逗子の桜がやっと満開ですが心は晴れません。
物騒な言葉が飛び交っています。曰く「パンデミック」「緊急事態宣言」「オーバーシュート」「ロックダウン」等々です。
横文字にした方が何となく危機意識が煽られるような感じがありますがぎりぎりのところで持ちこたえている
というのが実情なのでしょうか。それともすでにそういった事態に突入してしまっているのでしょうか。

今月の便りお送りします。

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2020年卯月便り
 こんにちは。先月の便りは『・・・・政府は学校一斉休校などかつてない思い切った対応策を打ち出しましたがいろいろ考えるとすべてのことで先が見えないため深刻度は極めて高い緊急事態と思っています。』と締めくくりましたが残念ながらわずか1か月でそれ以上の事態に変わっているという認識です。国内は何とかぎりぎり持ちこたえていると言った感じですが世界は持ちこたえられずに都市封鎖のような事態が頻発しています。時期が時期なのでリスクマネージメントについて考えてみようかと思います。振り返ってみればその日暮らしのような一生でしたが、意識していたかそうでなかったかは別にしてその時代その時代それなりにリスクを乗り越えてきたと言えるとは思っています。それがどうだったかなど今更振り返ってみても何の足しにもなりませんが、回顧と反省の連続という事から考えると暇つぶし程度にはなるかも知れません。暇つぶしでは面白くないので今後如何に生くべきかの足しになるかどうかのヒントが決め手かもわかりません。リスクマネージメントですが、順序としては、「①リスクを発見する」⇒「②リスクを分析する」⇒「③リスクを評価する」⇒「④リスクに対処する」の4つのステップで考えます。リスクの発見ですがこれからの人生を考えると病気に対するリスクが大きいかと思います。癌・循環器系疾病・関節・筋肉・骨等の疾病等老人にとってのリスクが確実に迫っています。持病はどうか、定期健康診断はやっているか、いまのところそれなりの対応で事を済ませているような感じで危機意識という点では5段階評価でD評価ぐらいでしょうか。高齢化は着実に進んでいますが精神面でのリスクといえば「やる気」がかなり衰えた事でしょうか。以前より意識していたことですがやればできると思っていてもその気にならないというのが顕著になってしまっています。典型例は絵を描こうかと思うことは思うのですがその気にならないのです。困ったことですがこれが現実です。病気のリスクは症状が出ればそれなりの対応は言われなくてもやりますが、それではダメと言う事がリスクマネージメントなのでしょう。一口に健康管理といいますがピンキリで早寝早起きからバランスのとれた食事・適度な運動・ストレス解消法等々従来以上の認識と行動が求められると言う事でしょうか。結局のところ最後は下(しも)の世話が自分で出来なくなったら施設の世話になるというのが対処法かなとは思っています。次は経済的なリスクですがリタイアーし年金生活者になってそれなりに対応してきたつもりが新型コロナウイルス危機の株価乱高下からかなり危うくなってしまっています。『1970年代以降、ニクソン・ショックを契機にブレトン・ウッズ体制が崩壊すると金融は次第に自由化の流れへ向かった。 この中で各国は銀行業への規制を次第に撤廃し、競争的な銀行システムが形成されていった。1987年10月19日に史上最大規模の世界的な株価大暴落が起きた(ブラックマンデー)。1973年から1974年と1979年から1980年に2度の世界的なオイルショックが起こり、1997年から1998年に日本の金融危機、ロシアとコロンビアにも、さらに2007年から2010年には、米国の住宅バブル崩壊により、世界金融危機リーマンショック、世界同時不況、グローバル恐慌)が発生した。』との現役時代からの実体験を振り返ると今回は先のリーマンショックより危機は大きくなるのではないかとの強い懸念です。治療薬やワクチンの開発目処がまだもう一つといった感じの現実はやはり深刻です。マクロ経済にどの程度の影響が出るのかいずれ数字が出てくるでしょうが想定以上に大きくなると思っています。最悪事態を乗り切れるかどうか我が家庭経済は大海の中の笹舟で、何とも対応が困難で手をこまねいてじっと通り過ぎるのを待っているのが実情です。戦々恐々としていると言う事はどうもリスクヘッジが出来ていないことを露呈してしまいましたので何とか落ち着いたら、低金利時代だからこれしかないとの偏った投資偏重は考え直す必要がありそうです。
2020年4月1日