大谷翔平 “右ひじじん帯損傷 今季の投手登板なし” 球団発表

 大谷翔平 “右ひじじん帯損傷 今季の投手登板なし” 球団発表

                                                                             2023年8月24日 15時49分

大リーグ、エンジェルスの大谷翔平選手が、右ひじのじん帯を損傷したとして、ピッチャーとしては今シーズンを終えることになりました。

大谷選手は23日、レッズとのダブルヘッダーの第1試合で先発登板し、今シーズン最短の2回途中でマウンドを降りました。

およそ2時間後に行われた第2試合には、2番・指名打者として出場し、5打数1安打でした。

エンジェルスのミナシアンゼネラルマネージャーは、試合後の会見で、大谷選手の状態について「検査の結果、右ひじのじん帯に損傷が見られた。今シーズン、ピッチャーとしては、もう登板することはない」と明らかにしました。

球団は当初、交代の理由について右腕の疲労と発表していました。

今シーズン、大谷選手はピッチャーとして、ここまで23試合に登板して10勝5敗、防御率3.14の成績をマークし、大リーグで史上、初めて2年連続で「ふた桁勝利、ふた桁ホームラン」を達成しました。

シーズンの規定投球回には到達していませんが、132イニングを投げて167個の三振を奪っていて、ヒットを打たれた割合を示す被打率は1割8分4厘で、大リーグトップです。

また、22日の試合で、左手の有鉤骨の骨折から50日ぶりに復帰したばかりのトラウト選手も、左手首を痛めたとして再びけが人リストに入ることになり、エンジェルスは投打の大黒柱を欠くことになりました。
打者として今後の起用は

ピッチャーとしては今シーズンを終えることになった大谷選手。

バッターとしてはここまでホームランランキングでトップを独走する活躍を見せていますが、今後の起用法はどうなるのでしょうか。

大谷選手は、大リーグ1年目の2018年6月にも右ひじのじん帯に損傷が見つかり、その後は治療を続けながらバッターとして出場しました。

ピッチャーとしてはシーズン終盤の9月に復帰しましたが、登板後、じん帯に新たな損傷が見つかり、シーズン終了直後の10月にじん帯を修復する「トミー・ジョン手術」を受けました。

その後は、1年以上に及ぶ長いリハビリのため、2019年はピッチャーとしては全休し、2020年も2試合でわずか1回と3分の2イニングしか投げられず、ピッチャーとして本格的に復帰したのは9勝をあげたおととしのシーズンからでした。

    ミナシアン ゼネラルマネージャーは大谷選手の今後について「2018年もひじの損傷がある状態でバッターとして試合に出たが、今後は基本的に出場するかどうかは毎日の様子を見ながらになる。とても残念だし、彼のことを思うと心が苦しい」と沈痛な面持ちで話しました。

5年前と同じくバッターとして出場する可能性は排除しなかったものの、25日からニューヨークで行われるメッツ戦に出場するかどうかは明らかにせず、大谷選手の体の状態について慎重に見極めていく考えを示しました。