2024年卯月便り

皆様
 最近では例年よりかなり遅い開花でしたがやっと咲いたという感じです。昔は入学式と桜の開花は同時期との印象が強く残っており、今年は久しぶりに昔の感覚に戻った感じです。
お馴染みの歌「さくらさくら」を折角調べたので解説をお裾分けします
歌詞は二通りあり、元のものは以下。
さくら さくら
やよいの空は
見わたす限り
かすみか雲か
匂いぞ出ずる
いざや いざや
見にゆかん
もう1つは昭和16年に改められたもので、現在音楽の教科書等にはこちらの歌詞を掲載しているところもある。 こちらを1番、前述の元の歌詞を2番と扱っているものもある。
さくら さくら
野山も里も
見わたす限り
かすみか雲か
朝日ににおう
さくら さくら
花ざかり

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2024年卯月便り
 こんにちは。今年の春は気温の変化が激しくお陰様で桜の開花予想が軒並み外れるという珍事になってしまいました。庭のチューリップも、もう一つ不安定で陽当たりの良いところとそうでないところの差が激しく本来一斉に咲き出すところがまだら模様になってしまっています。歳を取ると何となく思い出話がしたくなるものですが、今回そういった類と最新の儲け話テーマの融合を目指しました。鉄鋼会社に1966年入社しましたが配属先が事務管理部でした。何をもって配属先を決めたのか本人の意思など全く聞かれず3ケ月の現場実習後の配属でした。入社後BBT(ビジネスベーシックトレーニングの略だと思いますが、挨拶の仕方、名刺の出し方、電話の受け答え等々の教育)を1~2週間、それが終わると3か月の現場実習、その後に配属といった感じでした。8月1日が配属日だったような気がしますが鉄鋼メーカーではこんな感じが一般的だったように思います。最初に配属された事務管理部はほどなくシステム部に変わり、課名も機械計算課や計数課からシステム課に変わり、営業に移る9年間は生産販売のシステム構築に携わっていました。事務の合理化は大型コンピュータが長らくシステム化を支えていましたが、定年退職する2002年頃は各個人にパソコンが配られパソコンでの事務処理との併用に変わったように思います。我々の世代は退職数年前にパソコンが支給され、簡単な社内教育を受け退職してもパソコンがなんとか使えるギリギリの世代だったような気がします。本題は昔話ではなく、企業の合理化・生産性・ビジネスモデルの話で昔の機械化・システム化ではなくIT化・DX化と変化が著しい時代に突入です。デジタル化やIT化は解説の必要はないかと思いますがDX化は若干の説明が必要かもしれません。DXはDigital Transformation(デジタルトランスフォーメーション)の略語であり、IT化と似たような言葉ですが目的が明確に異なります。IT化は、既存のアナログ作業をデジタル技術を駆使して業務効率化するなど、業務プロセスの改善が主目的です。一方でDXは、業務のデジタル化によって組織全体を変革し、競争優位性の向上や新たなビジネスモデルの創出が目的です。IT化を進めて業務全体が改善されていけば、DXにもつながるといえます。特徴は次の3点です。①情報技術と現実が重なり合い、結びついていく②デジタルオブジェクトを基本的な素材とする⓷本質的な情報技術研究のためのアプローチ・方法・技術開発が必要となる。経産省は「デジタル技術を活用しビジネスモデルを変革し、競争上の優位性を確立すること」と定義しています。ただ現状はDX化のために投資した資金の殆どが既存ビジネスの維持や効率化に充てられており、企業成長には反映されていないし、更にサービスの創造において成果を出している企業は少ない傾向にあるようです。具体的に目指すゴールや取り組みを可視化できていないのが要因の1つだといえるでしょう。新しい商品やサービスを創出するためにデータを分析し活用するための手段です。現在の業務環境では、膨大なデータを活用できていないケースも珍しくありません。DXは従来のビジネスモデルを変え、蓄積しているデータを活用するキッカケになるでしょう。早い話AIやビッグデータ分析を駆使して藤井八冠以上の業績を上げろと言った方がわかりやすいかもしれません。激しく変化する市場で生き残るため、DX化と向き合わなければなりません。DX化は収集したデータの正しい分析と活用が重要なポイントです。機械化・システム化の走りに企業に就職し、定年後20年以上経過した現在ですがはるかに難しい時代に突入です。人的資源、DX技術、企業の目指す方向性と考えることが多すぎます。こういう視点で企業を再評価し投資につなげるという課題が出てきました。                   2024年4月1日