2011年水無月便り

2011年水無月便り

こんにちは。
今年の関東甲信地方の梅雨入り(5月27日)は例年に比べ10日以上早く、歴代でも統計開始以来2番目に早い梅雨入りだそうです。 『半農半弓』を標榜しているとお天気にはかなり敏感になりますが、雨の日が多すぎても少なすぎても気になります。先月はどちらかというと比較的雨が少なくもう少し降ってほしいと思う日が多かったように思います。

3月初旬に種を蒔いたトマトは4月中旬にポリ鉢に移植、20日ほど育苗後、5月10日に畑に定植、現在はと言えば1段目の花が咲き出し、1日目を離すと脇芽がにょきにょきと出てきてしまうといった状況で、この時期脇芽つみは大事な農作業です。今年はトマト、大玉の『ホーム桃太郎』40株、『フルテイガ』という中玉のフルーツトマト15株、『イエローミミ』と言うミニトマト7株、計62株が元気に生育中であります。今のところは順調ですが、梅雨入りが10日以上も早かったことがどのような影響が出てくるかは、百姓になってから初めてのことなので今後注意深く観察が必要といったところです。3月初旬に植え付けた3品種4㎏のジャガイモは2回ほどの土寄せを経て青々と葉が茂り、白や紫の花が咲いています。小松菜、サニーレタス、チンゲン菜、ホウレンソウ等葉物も元気に育っており毎日食卓に出ています。今年はそら豆が大豊作でしたが地主を始め友人・知人におすそ分けし喜ばれております。早生の玉ネギはすでに収穫しましたが、新玉ネギはスライスし軽く水にさらし生で食べると、癖が無くほど良い甘みがあり絶品です。その他カボチャ、黄金マクワウリ,ハヤトウリなどがすくすくと元気に伸びております。さらに最近ゴーヤを定植、100円均一のインゲン豆2種とトウモロコシ3種(商品名『焼きトウモロコシ』・『ゴク甘コーン』・『あま~いスウィートコーン』と妙な名前がついていますが)の種をポリ鉢に蒔いたところです。例年と大きく異なったのはイチゴで、昨年の酷暑で苗作りが旨くゆかず、毎日笊(ザル)いっぱい収穫して朝食でのビタミンC補給の有力な野菜でしたが、今年は来年に繋げられるかどうか微妙な状態になってしまいました。

このように自然の営みは時々刻々変化しているのに、原発の収束目処は良くわからぬまま何かいたずらに時間が過ぎていくような感じを持っているのは当方だけでしょうか。政治が機能して欲しいのはまさにこういう時なのですが、今一つしっくりいっているとは思えません。「頑張ろう日本」という掛け声だけでなく、「東電まかせではないしっかりとした原発の後始末」と「震災復興の骨太の方針」の合意形成並びに世界への情報発信が早急になされる必要がありそうです。「リーダーシップとは」と震災以降頭からこのことが離れません。この国のリーダーシップを誰にゆだねれば良いのか大きな岐路に立っているという現状認識と危機意識が何かにつけて頭をよぎりますが、この悩ましく厄介な事態は当分続くのでしょうか。
2011年6月1日