大阪都構想否決

大阪都構想住民投票結果が出ました。11年間関西に住んでいたものとして意外というか改めて 住民の保守性に思い至ります。二重行政の回避や大阪の地盤沈下の回避など論理的にそれこそ俯瞰的に考えると今度こそ賛成が上回るものと思っていました。大阪の気質はどちらかというとある意味非常に合理性に富んでいると思っていましたが、住んでいる住民の意識は日常の利害関係が複雑に絡む事項となると理屈より感情がもろに出てくると言う感じでしょうか。ある意味極めて政治的という事でもあるのでしょうか。   

----------------------------以下NHKニュースより-----------------------------
大阪都構想」再び否決 松井大阪市長 任期全うし政界引退へ

                          2020年11月2日 4時46分

大阪市を廃止して4つの特別区に再編するいわゆる「大阪都構想」は、1日の住民投票で、5年前に続いて再び否決されました。日本維新の会大阪維新の会の代表を務める松井市長は、「けじめをつけなければならない」と述べ、2年半残る任期を全うして、政界を引退する意向を表明しました。
大阪都構想」の賛否を問う住民投票の結果です。
▽「反対」69万2996票。
▽「賛成」67万5829票。
反対多数で「都構想」は否決されました。
今回の住民投票では、大阪市有権者、220万人余りを対象に、5年後、令和7年の1月1日に政令指定都市大阪市を廃止して4つの特別区に再編することの賛否が問われました。
賛成派の大阪維新の会公明党は、「大阪市を廃止して、府と市の二重行政を解消し、大阪全体の成長につなげるべきだ」と訴えました。
一方、反対派の自民党共産党などは、「大阪市をなくせば、大阪の都市力や、住民サービスの低下につながる」と主張し、激しい論戦が繰り広げられました。
その結果、「都構想」への賛同は、大阪維新の会の支持層以外には大きく広がらず、5年前に続いて再び否決され、今後も、大阪市が存続することになりました。
「都構想」を推進してきた日本維新の会大阪維新の会の代表を務める松井市長は記者会見し、「大阪維新の会の先頭で旗を振ってきた。僕自身、政治家としてけじめはつけなければならない」と述べ、令和5年4月までの任期を全うしたうえで、次の市長選挙には立候補せず、政界を引退する意向を表明しました。
また、大阪維新の会の代表代行を務める大阪府の吉村知事は「1丁目1番地の都構想が否決された。重く受け止め、僕自身が都構想に再挑戦することはない」と述べました。
維新の会にとっては、看板政策とも言える「大阪都構想」が2度にわたって否決された上、結党当時から、中心メンバーとして党を率いてきた松井氏が政界引退の意向を表明したことで、ダメージは避けられない情勢です。