自民党総裁選(5)

 自民党総裁選挙ですが、1回目の投票でいずれの候補者も過半数に届かず、決選投票の結果、岸田前政務調査会長が、河野規制改革担当大臣を抑えて新しい総裁に選出されました。岸田氏は4日に国会で行われる総理大臣指名選挙を経て、第100代の総理大臣に就任する見通しです。結果は最悪の予想通りになりましたがもう少し河野票が伸びて接戦になると思っていました。決選投票では1,3位連合で岸田:河野=257:170と大差になってしまいました。極めて個人的感想ですが岸田新総裁はある意味無難で今までの自民党と何ら代り映えがしないし、相変わらず派閥の領袖政治の域を出ないだろうと言う感じです。人事で安倍・麻生両氏に配慮しすぎれば、岸田氏の指導力に疑問符がつきかねない。新たな「長老支配」を生み、中堅・若手の不満を招く恐れもある。党関係者は「衆院選参院選で勝利するには安倍氏らと一定の距離を置き、人事で主導権を発揮することが不可欠だ」と指摘したが同感です。結局最後に笑ったのは誰かと言えば安部元首相ではないかと思っています。決選投票に持ち込むにはどうしたらいいのかを考えての高市氏の応援であったと思っています。 河野グループの最大の誤算は党員票の伸び悩みでしょう。当初描いたのは、全体の「6割以上」の得票を集めて圧勝し、議員票も呼び込む戦略。ところが1回目の投票では、党員票でトップの169票を獲得したものの、全体の4割超にとどまった。逆に議員票は岸田氏の146票、高市氏の114票にも及ばない86票。「確実に入れると言う人は100人はいたがここまで裏切られるとは」。陣営から落胆の声が漏れた。まさに選挙はやってみないとわからない。さて次は衆議院総選挙ですがこの結果が吉と出るか凶と出るか。