2024年弥生便り。

皆様
  ♫ 春が来た 春が来た どこに来た 山に来た 里に来た 野にも来た
  ♫ 花がさく 花がさく どこにさく 山にさく 里にさく 野にもさく
  ♫ 鳥がなく 鳥がなく どこでなく 山でなく 里でなく 野でもなく

 

高野辰之作詞、岡野貞一作曲の《春が来た》は、1910(明治43)年の文部省著作『尋常小學讀本唱歌』に掲載されて以来、春を代表する唱歌として有名になりました。
童謡に合わせては一寸ふさわしくない年金生活者の老後並びに家庭経済についての「弥生便り」お送りいたします。
今年の冬は寒暖の差が激しく春真っ盛りの日があったり、また真冬に戻ったかと思わせる日があったり体調管理に忙しかったことでした。やっと安定した陽気になりそうな気配ですがさてどうなることか、ここにきて10年に一度の大流行というB型インフルエンザの流行が喧伝されています。風邪は万病の元ですご注意有れ。

------------------------------------------------------

2024年弥生便り。
  こんにちは。今回は年金生活者の老後並びに家庭経済について考えてみました。あまりにも個人情報なので公表をはばかりますが、のぞき見がお好きな方には面白いテーマかと思います。結果的に年金と退職金の食いつぶしでは優雅な老後などかなり難しかったと言う事を立証したような感じになりました。それでも団塊の世代より5年早い我々の世代はまだ可成りマシだと思いますが息子たち世代は悠々自適とは程遠い時代になるのが見えてきたような感じです。2015年同時期の便りにこんなことを書いています。『敢えてお断りしておきますがこれは是非を問うているのではなく、貴方がどう考え、どう行動するかです。「仕事一途人間」がリタイアーした時の経済状態すなわちスタート時点の資産とその運用でその後の老後の経済状態にそれなりの差が出てくるということを考えてみました。年金だけが唯一の収入で後はわずかな蓄えを食いつぶす老後を取るか、何か他の方法はないのか考えましょうということです。現役時代の歴然たる実力差とは別な格差が顕著に出てくるのがリタイアー後かもしれません。必ずしも現役時代の実力=老後とはなりません。ピケテイによれば資本主義社会では格差は広がる一方です。「入」が少なければ「出」を制するしかないのですが加齢より、消費のスピードの方が圧倒的に早いのです。病気にでもかかれば加速度的になるでしょう。資本主義は良くも悪しくも持てる者の味方なので持たざる者は麦飯を食うしか方法が無いのでしょうか。そうではなさそうです、リタイアー直後、まず不労所得を考えろと言いたいのです。リタイアーは、同時に働いて稼ぐという収入源が皆無になることを意味します。不労所得と言ったら大方は悪いイメージをお持ちになりますが、年金という不労所得以外には収入の道がないのです。』とかなり大見栄を切ってともかく「不労所得=投資」せよと言い切ったのですが大正解と思っています。更に投資にもいろいろありますが『投資対象はと言えばやはり株式投資でしょう。株価はある意味社会現象を指数化したものと言えます。国内のみならず世界の動きが指数化されます。従って株式投資は八方注意が必要で目先だけでなく先々の読みも必要でウカウカしてはいられません。』すなわちボケ防止にもなるよと、ここにきてこの株高でウハウハと言うよりもウハぐらいですがそれなりにリーゾナブルな結果は出ています。問題は正にこういう時なのですが、経験上こういうのは続かない。今買いにいくのはリスクが高いでしょう。20年を超える投資活動ですが当然のことながらリスクがありました。最大のリスクは2008年9月のリーマンショックです。所有株式の時価評価額が投資額の6割程度にあれよあれよと激減してしまいました。それでも6割は良い方で当時5割以下になった投資家が多かったように思います。その時はいずれ戻るだろうと何もせず、焦りながらも痩せ我慢の子でした。過去の記録で確かめると2008年1年間は全くの売買停止状態でした。考えてみると日本の場合、貯蓄は美徳だと徹底的に教育されてきたのでいまだに投資、特に株式投資は悪の根源と思っている人がなんと多いことか。株での大損→家庭崩壊といったような図式がトラウマになっているのが原因ではないかと思います。少なくとも中学校ぐらいから投資教育がされるべきかと思っています。この株高からか偽アプリや有名人を使った偽広告の儲け話の投資詐欺に引っ掛かる人間もなんと多いことか、相手は詐欺のプロなので細心の注意が必要ですがそのためにも投資に対する基礎知識を若いうちから叩き込んでおくことが重要でしょう。株式投資は不労とは言えうまい話など転がっていませんし、貯蓄と同様地道にコツコツ勉強せねば成功しません。当方の投資活動ですがボケぬうちにと数年前から売買による譲渡所得から高配当株に切り替えてきたのが良かったかもしれません。さていよいよ本題の家庭経済ですが我が家では不労所得である年金口座の名義は亭主ですが全額カミさんしか使えません。家計簿の支出には固定資産税・火災保険料・亭主の小遣い・亭主の被服費等が含まれずにやれているのは幸運です。独身貴族の二人の子供からは食費分しか受け取っておりませんが、それなりの生活水準が保てているのでまずまずでしょう。不意の特別支出例えばカミさんの入院費、家電の買い替え、住居のメンテ、植木屋への支払いなど大物支出は当然のように亭主の「バーチャル財布」から出てゆきますが、投資効果のお陰であくまで今のところですが賄えています。今後の課題は高齢化が進み【要介護】になった時の支出増加です。少なくとも二人分を確保せねばならないでしょう。要介護状態は母親を約10年間特養施設で介護した経験からそれなりに理解しているつもりですが、基本的には介護施設に入ることを前提に具体的な検討が必要な時期にきたとは思っています。介護施設に入るかどうかの判断は日常生活が自力で出来るかどうかですがこの辺が微妙で本人は抵抗するでしょうが周囲の言う事を素直に聞けるかその時になってみないと何とも言いようがありません。少し早めに施設選びだけはした方がよさそうですが場所・内容・費用等々面倒なことがいろいろ出てきますがあわてず騒がずボチボチ考えることにしています。ネット社会の有難さで候補先位は居ながら見つけられるでしょう。自力で動けるうちに自らの判断で施設を決めたいものです。思えば若いうちは体力や時間はあるが経済力が伴わないためのトラブルが多かったように思います。それだからこそ貧乏が原動力となり、色々努力し、少しは成長したのかも知れません。それがこの歳になるとそういったトラブルがいつの間にか少なくなり最近では下半身よれよれ状態からの口喧嘩が多いように思っています。カミさんは相変わらず、スーパーでの10円20円の高い安いにこだわっていますが、生活費は不労所得の実質価値が減る一方の年金だけなのでそれも致し方無いでしょう。最大のボヤキは「80歳を過ぎて未だに主婦業を何故せねばならないか」と口癖のように言っています。夫婦間の若い時のトラブルの原因の一つは金にまつわること、もう一つは子供の教育、さらに敢えて言うとこれは今も続いている「口は災いの元」と言う事であるように思います。では御機嫌様次回まで。(写真のツルコザクラですがこれでまだ7~8分咲きです。下段は昨年12月に掲載したものです。)2024年3月1日 

 

ツルコザクラ   2024/2/29 撮影

2023/12/1掲載