東伊豆への温泉小旅行

東伊豆への温泉小旅行

東日本大震災の丁度一か月後ですが、4月11日~13日東伊豆へ2泊三日の温泉旅行を例によってカミさんと義姉の3人で行ってきました。今回はフリープランツアーの安宿温泉シリーズではなく、ホテル予約をネットで申込み、交通機関は適当に時間を設定して都度切符を購入するという方法を取りました。切符購入は、実際はSUICAなのでタッチするだけですが,近場で平日なので座席も悠々座れていわば気が向いたところで途中下車をしながらの旅といった趣です。この方法だと交通費の割引が無いためどうしても旅行費用全体は高くなりがちです。フリープランを分析すると概ね次の公式が成り立ちます。(交通費X0.7)+(1泊の料金で2泊する)=ツアー料金というものです。また200km以上だと「大人の休日倶楽部」利用で3割引きとなり、その分ホテル代に回せます。しかし今回はその方法が使えませんので2泊三日で¥20000以内とはなりませんでした。交通費(往復)とホテル代(2泊)で総合計¥22500は当方にとってはデラックス旅行と言えるかもわかりません。宿は3月下旬に既に予約を取っていましたが、桜の開花が全く見当がつかず、どうなるのか期待半分あきらめ半分といった感じでした。しかし日頃の行いの良さがここにきてもろに効いたようで、お花見シーズンの絶好期に結果的に当たったようです。まず思いついたのが小田原城跡でのお花見です。もう10年以上前に一度行ったことがありますが、今回は開花の状況が7~9分咲きとのことだったので絶好のチャンスと思い、急遽当初決めていた時間を変更し少し早めに出発しました。逗子駅前のスズキ屋というスーパーでちょっと見るだけと弁当を見に入ったら手頃な値段の「お花見弁当」があったので小田原で調達するよりまだわかったところで購入する方が良いだろうとのことから弁当を仕入れました。この弁当が大当たりで¥598の値段と味との勝負は明らかに味の勝ちでお勧めです。穏やかな春の日差しを受け、桜の下での弁当は格別でした。若いころからお花見の定義として「桜を見ながら弁当を食す」というのが当方の定義で、桜を見ながらぶらぶら歩くというのはお花見ではなく単なる散歩にすぎません。小田原で途中下車しお花見を敢行、充分花と食事を堪能し、後は一直線で目的地の伊豆稲取に向かいました。稲取の旅館は「お口の故郷やまだ荘」というところで、“旨いうちに召し上がれ!包丁さばきに力が入る!さすがお口の故郷磯自慢!!”稲取自慢の新鮮な魚介類がたっぷり。ボリューム満点の“磯料理”はみーんな大満足!お腹が満足した後は、太平洋一望の屋上貸切露天風呂へGO“という宣伝文句と、なんとなく魚料理が旨そうだとの直感で決めました。値段も一泊二食付で¥8800と通常価格よりも¥1000程度の割引価格だったのでエイヤーと決めました。結果は大正解で刺身盛り合わせ、大型の金目鯛の煮付け、アワビの蒸し物等和食のフルコースで最後は、ほうぼう、ヒラメ、アジの握りずしで締めると言った内容で大満足でした。通常1時間¥1000という太平洋一望の屋上貸切露天風呂は今回40分無料サービスでした。客室等ではテレビは既にデジタル化されていましたが、特にこれといった特色はありませんで清潔で取り立ててケチをつけるようなことも見当たりませんでした。翌日は川奈の「紀州鉄道一碧湖ホテル」を予約していましたが、どこか桜の名所は無いかと聞いたら伊豆高原駅から徒歩で行ける桜並木が有名だというのでまたお花見をしようと即決です。伊豆高原駅で途中下車し駅弁屋を探したがこれはという弁当がありませんでした。土産物屋の店員が近くに大きなスーパーがあるのでそこなら間違いがないだろうと教えてくれたのでそこで¥450の筍ご飯の弁当を買い求め桜並木のベンチでお花見をしました。筍ご飯はまあまあで可もなく不可もなくというところでしたが桜並木は満開で少し散り始めた感じでしたが見事でした。駅近くに無料の足湯があり歩き疲れたあと、かなりアツアツの足湯でしたが「足湯のオマケつき花見」といった感じで話のタネにはもってこいでした。さて2泊目の「紀州鉄道一碧湖ホテル」は伊豆高原のシンボル・一碧湖畔を望むコンドミニアムタイプのホテルですが3LDKタイプで3人だと広すぎるくらいで、独立性の高い室内と便利なキッチン設備で8名利用が可能だとのことです。温泉大浴場は別棟で暗い夜道懐中電灯を持って入りにゆきます。雨の日はさぞかし大変だろうなと聞いたら、傘をさして行くしかしょうがないですというつれない返事でしたが我々は幸い天候に恵まれ、星空と大きな桜を眺めながらの入浴は非常に印象深いものでした。ただ食事は¥8500の値段に見合っているのかは人それぞれでしょうが、稲取のホテルと比較すると前日が良すぎたのかもしれませんがもう一つと言わざるを得ませんでした。ホテル内ではもっぱら温泉とトランプゲームに徹し、今回も1ゲーム10回戦のセブンブリッジを15ゲーム以上こなしボケ防止に努めたことは言うまでもありません。帰りは無理を言って少し早めに最寄駅までの送迎車を出してもらい、昼過ぎには自宅に帰ってきました。送迎車のドライバーである従業員と何気なく会話をしたのですがこの時期通常であればゴールデンウィークの予約は満杯になるのが、今年はまだ7割程度でこのホテルのチェーン店も惨憺たる状況とぼやいていました。熱海では予約キャンセルが続出しつぶれたところもあると深刻な話もしていました。震災による自粛ムードと計画停電による交通機関の不安定なダイヤ等が原因のようです。テレビでは旅行業界は「西高東低」との表現で九州は新幹線などで1割増、関東は5割減とも言っておりましたがかなり深刻です。朗報はデイズニーランドが4月15日から再開されるとのことですが節電から営業時間が18時までと夜間は営業しないとのことです。                                 2011.4.13 記