箱根小旅行

 友人2人と箱根へ小旅行をした。小田原駅10時15分集合としたが、電車の遅れで三人そろったのは10時30分になったので予定の電車を1台遅らせて箱根湯本へ、そこから箱根登山鉄道に乗り継ぎ強羅までが最初の工程。強羅で昼食だが前日ネットで調べた日本蕎麦屋「福よし」へ直行。雷雲発生の予報的中し雨がぱらぱらときたが、昼食を終えたら快晴状態に戻っていたので万事OK。ネットの価格は値ごろとの評で入ったが、蕎麦に腰が無くやや茹で過ぎの感ありで結論は食い物は都内に限るということであった。車内放送では雷雲が近づいているのでケーブルカーの運転を見合わせているとのことであったが、丁度昼食タイムで時間のロスも無く強羅から登山ケーブルカーを乗り継いで、さらに早雲山から箱根ロープウエイで大涌谷へ、新緑の山々を下界に見下ろしながらの快適な一時であった。富士山は残念ながら頂上が雲に覆われて全貌は望めなかったが、それでも5月の爽やかな気候がそれをカバーする快適さであった。大涌谷では6個500円也の名物黒卵を食し観光客の義務を果たした感じである。普通のゆで卵と味が違うとの意見もあるようだが何が違うか結局硫黄により殻が黒く変色しただけのようにしか思えない。そんなことを言いながらむしゃむしゃ2個を平らげ温泉饅頭のデザート付きの小休止であった。友人一人が今日の通じがないので茶店のトイレでトライすると言うので二人で更に上の黒卵製造現場まで登ることにしたが結構急坂でかなり息切れがして往生したがこういう時に歳は取りたくないとつくづく思う。

 平日なのに観光客が多く隔世の感を覚えたがよくよく観察すると同じ黄色人種でもどこか違う。そう韓国、中国人の観光客であった。ロープウエイは現在未だ工事中で大涌谷から桃源台港までは専用シャトルバスでの乗り継ぎであった。桃源台港からお馴染みの海賊船で元箱根港へ、海賊船はかつて乗ったかどうか定かでなく、もしかしたら初乗船かもしれないが爽やかな湖面の風を受け快適な船旅であった。元箱根港からバスで双子茶屋下車今晩の宿である「トスラブ和奏林」へ16時ごろ到着。一風呂浴びて早速将棋開始。あっけなく負けこれはやばい、もしかしたらネット将棋で腕をあげ勝てなくなったかもと思わせる快進撃が繰り広げられた。一人勝ちを甘んじて許しながら夕食の7時になり自慢の懐石料理にとりかかった。生ビールで生きている喜びを祝し、出てくる料理に舌鼓を打ちながら何やかや話が弾んだが何をテーマにしたか思い出せないがまあそれはそれで結構なこと幸せな食事風景で結果はご他聞にもれず食いすぎで往生した。結構な料理の味と雰囲気を堪能し又、勝負の世界へ。友人二人がなにやら勝った負けたを耳にしながらこっちはすぐ寝息を立て別の世界へ。この転寝がなんとも心地よい、どっちが勝ったか知れないがおそらくネット練習に勤しんだ友人の一方的勝負であったのではないかともう一人の悔しそうな顔つきを見ながら勝手に想像したが当たらずとも遠からずであったと思う。一眠りし更に一風呂浴びいよいよこっちの勝負開始したが、あっさり負けてほんとにやばい、何とか勝てる方はと考えたのが穴熊戦法で見事逆転に次ぐ逆転の大勝負で相手の負けましたの声を聞いたのは何と深夜2時であった。かなり疲れたが勝ったので心地よく眠りに付いたが相手はかなりむしゃくしゃして寝られなかったのではと思う。

 翌朝、案の定5時ごろ目がさめ7時までうとうとをくりかした。旅に出ると何時ものごとく朝食がすすみ、ついつい食べ過ぎるが今回も例外で無くおかゆが旨かった。ゆっくりコーヒーを飲みながらひとしきりリタイアー前の友人と会社経営につき雑談、何時ものように言いたいことを言う。その友人が仕事のためひとりはやく帰宅後、深夜勝負の友人と2勝負やり、1勝1敗の引き分けであった。「櫓」であっさり負けたので、昨夜の深夜パターン「穴熊」で何とか連敗せず済み、彼に勝つのは「穴熊」に限るという教訓を得た。その後イタ飯屋で定食を予定通り食し、味、値段とも納得、更にお勧めのバージンオイルを土産に買い、12時41分発のバスで小涌園経由→強羅公園→ポーラ美術館→湿生花園→小田原→自宅と6時過ぎに無事帰宅。友人とはこういった小旅行を3回/年やろう次は秋だねと合意に至った次第である。

   2007年5月17日