ホビー農業または第2種兼業農業

「2013年霜月便り」の返信として関西の友人から頂きました

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8月いっぱいはカラカラの猛暑、9月に入ったら一転して雨や台風で屋外遊びができず、いささか心身の調子崩してました。野菜はもっと敏感なのでしょうね。3年だけやった市民農園は、無農薬ではとてもやれなかったので、貴兄の腕前には感服するばかりです。米単作のホビー農家より上なのではないでしょうか。TPP、競争力ある農業、減反政策見直しの流れは、大規模農家育成の路線を明確にしたということで、それはそれで評価できる面もあります。しかし、農業は大昔から土地や気候の条件に制約されるので、全国一律の政策ではうまくいかないところが出てきます。たとえば西日本には大規模農業適地はほとんどありません。現在検討されている農業近代化政策の結果は、西日本水田農業と酪農の壊滅、野菜果物農業は残るでしょうが、農業者をとりまく集落や農業基盤がガタガタになってしまう事態ではないかと危惧しています。

そこで、再評価したいのが、ホビー農業あるいは第2種兼業農業です。収入源を考えれ

ばとても農家とは言えない農業者が、集落や耕地を維持いていく、老齢化によって工作できなくなっても後を引き継ぐものが出てくる、こういう構造を、全面的には無理にしても要所要所に残しておくことが肝要だと考えています。僕の場合は考えるだけですが、農政に多少の影響力ある友人もいますから、彼らに吹き込んでおけば多少の路線変更があるのではないか・・・はかない望みかもしれません。森遊びでシイタケとヒラタケを栽培しているのですが、シイタケが出てきました。ヒラタケはもう少し後かな。木を切って、3か月ほど放置、1mほどに切断、植菌、仮伏せ、本伏せと1年半の作業の結果が見えてきました。バター醤油焼きで試食したところ、いけます。田舎育ちとはいえ、田んぼの中でシイタケ栽培など見たこともなかったから、ちょっと嬉しい秋です。

半農半弓さんの「ホビー農業」「一代限り」に触発されて、最近考えていることを披露しました。

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さらに同じく関西在住の別の友人からの返信が来ました

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最近の気象変化も、ここまでくると「異常」ではなく「通常」と考えざるを得ない、という事態ではないでしょうか。それに合った国土保全計画が求められるのでは、と思ったりします。ただ、そうなると件の「官僚たち」は「我々の出番」とばかり、張り切ってしまい、財政再建だの無駄の排除だのはどこかに吹っ飛びそうです。とりあえず、消費税アップにより財源は確保できそうだと・・・・・。そうした事とは関係なくホビー農業あるいは第2種兼業農業の構想、賛成です。農業に限らず、全てを大規模・集中型で考えることは転換が必要と思います。エネルギー然りです。小さな地域単位での自給自足のエネルギー政策を推進せねばいけないと言うことです。その為の法的な規制緩和を含め、環境整備こそが、政府・官僚の役割であるという方向に進んで欲しいものと思うものです。