2022年如月便り

皆様

お寒ございます。コロナウイルス感染症オミクロン株が日本全国を席巻し、まさに今がピークではと言う勢いです。

誠に困った状況ですが何とか通り過ぎるのを頭をすぼめて見守るしかないのが現実かと思っています。

当方昨日17:04接種17:19迄待機で、3回目のワクチン接種を終えたところですが左腕が少し痛いだけで副反応はありませんでした。1回目2回目とも集団接種でしたが今回は近所のクリニックでドアーツードアーで約25分あっという間に終わり拍子抜けでした。因みにファイザーファイザーファイザーです。今月のお便りお届けします。

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2022年如月便り
 こんにちは。酷寒の候如何お過ごしでしょうか。歳を取ると寒さが堪えます。今月は年寄りについて考えてみます。当方今年は大台の傘寿になりました。数えなので過去形で間違いではありません。まさに年寄にふさわしい年齢かと思っています。年齢としての年寄には老人・老体・隠居・ロートル・年配者・高齢者・老い・シニア・老いぼれ・長老・老輩・老骨等もう一つイメージとしてさえなく、パッとしない言葉が思いつきます。年寄の冷や水などはその最たるものですが、年寄りの冷や水は、年寄りが無理をするという意味で、年齢を省みず、けがにつながりかねない危険な行動をしたり、常識的に考えられないような無謀な行為をしたりすることを表します。それまで運動をしたことがない年寄りが、いきなり健康のためにジョギングを始めるといった行動に対して使えます。たとえ健康のためとはいえ、運動未経験の年寄りがいきなりボクシングにチャレンジするのは無謀そのものですがそのような状況で使える便利な表現でもあります。何歳くらいの人に使う言葉なのでしょうか。高齢者の定義はまちまちで、明確に決まっているわけではないようです。国連では60歳以上、国際保健機構(WHO)では65歳以上、老年学では65歳となっています。日本の高齢者に関する法律でも、公的年金の受給開始年齢が65歳なのに対し、道路交通法では70歳です。近年は高齢化が進み、心身ともに若々しい高齢者も増えています。国民の意識調査によると、70歳以上を高齢者と認識している人が多いようです。年齢以外では、体が思うように動かせないと感じるようになった時期とする人が多いという結果になっています。自分の経験から言うと目安として60歳代は絶好調でしたので70歳以上の人とするとよいかもしれませんがこればかりは各人各様で下手に使うと気を悪くされる方も少なからずいると思います。さて、年寄りには別の意味があります。一般的には各種組織の統轄にあたる人を年寄と呼んで現在もしっかり使われています。歴史的には中世の公家では、天皇の側近でその相談にあずかる人。鎌倉初期、天皇の側近に内覧以下10人の公家を置き議奏と称したが、これはまた年寄衆、御側(おそば)衆ともよばれました。 武家時代では、政務に参与した重臣室町幕府評定衆引付衆江戸幕府の老中、大名家の家老など。又、 江戸幕府の、大奥の取り締まりをつかさどった女中の重職。他には江戸時代、町村の行政にあたった指導的立場の人。現在では 大相撲の関取以上の力士で、引退して年寄名跡を襲名・継承した者。日本相撲協会の運営や各部屋の力士養成に当たるものです。こうして考えると年寄りもまんざらではないとも思いますがやはり歳は取りたくないとつくづく思う今日この頃でもあります。炬燵でテレビの前で背を丸めているとなおさらです。ここで終わろうとしたのですがこのままでは年寄りのむなしさが残るだけと思い直し何とかもう少し明るい希望が持てるくだりはないかと考えてみました。たまたま見ていた建築家安藤忠雄の言が頭に残りました。青春のシンボル「青いりんご」です。安藤さんは、近代米国の詩人サミュエル・ウルマンが70代で作った「青春の詩」からオブジェを着想。詩は「青春とは人生のある期間ではない。心のありようなのだ」「希望ある限り若く 失望と共に老い朽ちる」などとつづられ、安藤さんは「目指すは甘く実った赤リンゴではない。未熟で酸っぱくとも明日への希望へ満ち溢れた青りんごの精神」との言葉を寄せている。
2022年2月1日  

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