大谷翔平 ドジャースと契約を発表 “プロスポーツ史上最高額”

大方の予想通りの結果になりました。例によってNHKニュースよりの転載です。

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大谷翔平 ドジャースと契約を発表 “プロスポーツ史上最高額”

2023年12月10日 7時19分

大リーグ、エンジェルスからFA=フリーエージェントとなっていた大谷翔平選手がドジャースと契約することを決めたと自身のインスタグラムで発表しました。
大谷選手の代理人事務所によりますと契約は10年で総額7億ドル、日本円でおよそ1015億円だということで、アメリカのメディアはこれは総額でプロスポーツ史上最高額での契約になるとしています。

    プロスポーツ史上最大の契約
大谷選手は大リーグ6年目の今シーズン、バッターとしてホームラン44本を打ってホームラン王のタイトルを獲得。ピッチャーとしても10勝をあげて大リーグ史上初となる2年連続での「ふた桁勝利、ふた桁ホームラン」を達成しました。11月にはシーズンMVP=最優秀選手を史上初となる2回目の満票で受賞するなど、名実ともに大リーグトップのスター選手となりました。
FAとなったこのオフは去就が大きく注目されていましたが、大谷選手は6シーズンを過ごしたエンジェルスを去り、悲願のワールドチャンピオンを目指してドジャースに新たな活躍の場を求めることになりました。大谷選手の去就が明らかになったことで、今後はプロ野球オリックスからポスティングシステムを使って大リーグ移籍を目指す山本由伸投手を含め、大リーグの移籍市場全体が大きく動き始めると見られます。

「野球人生最後の日まで努力し続けたい」
大谷選手は、自身のインスタグラムにドジャースの球団ロゴの画像を投稿し、「決断に至るまで長く時間がかかったことをおわびします。次のチームにドジャースを選ぶことにしました」とコメントしました。そしてエンジェルスの球団やチームメート、ファンに対して感謝の気持ちを述べた後、ドジャースファンに向けて「常に最善を尽くし、自分自身が最高の選手になれるよう全力を尽くし続けることを約束します。野球人生最後の日までドジャースのためだけでなく野球界のために努力し続けたいと思う」と投稿し、強い決意を示しました。

プロスポーツ史上最大の契約
アメリカのメディアは大谷選手の契約が10年総額で7億ドル、日本円でおよそ1015億円にのぼると伝えていて、これはプロスポーツ史上最大の契約になるということです。
これまで大リーグでは、エンジェルスのマイク・トラウト選手が2019年に結んだ12年総額4億2650万ドルが史上最高額でした。
また、大リーグのほかに
NFLアメリプロフットボールリーグ
NBAアメリプロバスケットボール
▽NHL=北米プロアイスホッケーリーグ
の、3つを加えた北米の4大プロスポーツ全体ではNFLのチーフスのクオーターバック、パトリック・マホームズ選手が2020年に結んだ10年総額4億5000万ドルが史上最高とされています。サッカー界では、アルゼンチン代表のフォワード、リオネル・メッシ選手がバルセロナ時代に4年で6億7400万ドルの契約を結びましたが、これも年俸ではメッシ選手のほうが高いものの契約の総額では大谷選手の契約が上回り、プロスポーツ史上最大の契約になったと伝えています。

ドジャースとは
ロサンゼルスに本拠地を置くドジャース1884年から140年近くの歴史がある屈指の人気球団です。ワールドシリーズ優勝7回を誇りアフリカ系アメリカ人初の大リーガー、ジャッキー・ロビンソンがデビューしたチームで、野茂英雄さんや黒田博樹さん、さらに2019年までプレーした前田健太投手など多くの日本選手が所属し日本のファンにとってもなじみのある球団です。11年連続でプレーオフに進出し、ここ2シーズンはナショナルリーグ西部地区で優勝したものの、今シーズンはプレーオフの地区シリーズでは1勝も出来ずに敗れました。WBCアメリカ代表で今シーズンのMVPの最終候補にも選ばれたベッツ選手や、カナダ代表のフリーマン選手などが中心選手で、投手陣ではサイ・ヤング賞を3回受賞し、通算210勝をマークしているカーショー投手がオフにFA=フリーエージェントとなっています。

FAから決断までの経緯
大谷選手が先月、FA=フリーエージェントとなってから移籍を決断するまでの経緯をまとめました。

11月2日 自身初めてのFA
大谷選手はことしのワールドシリーズが終了後の11月2日に自身初めてのFAとなりました。最初の5日間は元の所属球団であるエンジェルスの独占交渉期間でしたが、期限後の6日にはアメリカ国内外のすべてのチームと交渉が可能になりました。
エンジェルスは期限の終了後すぐに大谷選手に「クオリファイング・オファー」と呼ばれる1年契約を提示したと発表し、規定額の年俸の2032万5000ドル(当時のレートの日本円でおよそ30億4700万円)でオファーしましたが、大谷選手を含め、ことしこのオファーを受けたFA選手7人全員が11月14日の回答期限までに拒否しました。

12月4日 ウインターミーティング開催
12月4日からは移籍交渉の山場となるウインターミーティングがテネシー州ナッシュビルで4日間にわたって開かれ、アメリカのメディアは大谷選手の契約総額が5億ドルから6億ドル(およそ720億円から870億円)にものぼるのではないかと伝え、ドジャースカブスブルージェイズジャイアンツ、そしてエンジェルスの5球団が「ファイナリスト」として獲得を争っているとしました。
このオフ最大の注目となっている大谷選手の去就について、アメリカのメディアの間では連日、「フロリダ州にあるブルージェイズのキャンプ地を大谷選手が訪れた」とか、「ジャイアンツの本拠地のサンフランシスコを大谷選手が訪れたといううわさがある」といった報道合戦が過熱しましたが、各球団の幹部はいずれも否定も肯定もせず、沈黙を続けました。12月5日 ドジャース ロバーツ監督 大谷との面談明かすそうした中、ウインターミーティング2日目の12月5日には、ドジャースのロバーツ監督が数日前に大谷選手とロサンゼルスで面談して交渉したことを突如明かしました大谷選手がFAになって以降、公式の場で大谷選手との交渉を認めたのはこの時が初めてで、会場にいた報道陣が騒然とする中、ロバーツ監督は「正直でありたかった。面談はいい感触だったと思う。翔平の獲得は最優先事項だ」と堂々と話しました。

12月7日 米メディア報道「3球団に絞られた」
そして、ウインターミーティングが終了した12月7日にはアメリカのメディアは「ドジャースブルージェイズ、エンジェルスの3球団に絞られた」などとしてドジャースブルージェイズが獲得を激しく争っていると伝えていました。