年賀状雑感

年賀状雑感

 

 年賀状は日本の古き良き文化で機能的には生存証明書という位置づけをしております。お世話になった方、遠くにいて日頃会いたいと思っても中々会うことが出来ない方、また一時お付き合いしてなんとなく年賀状を返したのが続いている方、義理だけの方、止めると先方から送られてくるので止められぬ方、色々ありますが生存証明書と位置付けてからはパソコンに登録されている住所録をあえて変える理由も無いので相手が亡くなれば別ですが、毎年同じ宛先に打出しております。相手から年賀状廃止の通知をいただいても基本的には一方的に送付していますし、特に返信は求めません。住所録は小まめにメンテしていますが親戚等共通の宛先、カミサンだけの宛先、当方だけの宛先と3分類されております。何だかんだで最盛期は200枚近くになりましたが、カミさんがドンドン廃止していますので最近は100枚程度です。かつて本文の木版画は当方が、宛名書きはカミサンがと分業が成り立っておりました。リタイアー後はパソコン故に全て当方の仕事になってしまいましたが、かろうじて葉書の購入と投函だけはカミサンの仕事が残っております。木版画は中学か、高校生の頃からなのでもう60年以上続けておりました。作った版木は1枚を除いてすべて保存されています。1枚はどうしても欲しいと友人に言われ挙げてしまいました。最大の悩みはデザインでそれが決まればあとは慣れた作業で特に問題はありませんが一番時間がかかるのはやはり「刷り」であります。美人画、相撲絵、写楽仏画七福神、十二支、漫画等あらゆるものを題材にしてきましたが、毎年何にしようかが悩みの種の一つでした。その版画制作も数年前から老化から休止に追い込まれ、今はもっぱらパソコンでのデザインやら文章のコピペでの手抜き賀状作りになってしまいました。賀状作りの悩みは古いプリンターなので途中で考え込んだりの時間が多く厄介この上なしです。今年もあとは印刷だけが残っております。