2008年神無月便り

                2008年神無月便り
こんにちは。
 
 ここ1週間で一挙に秋に突入でむしろ寒さに気をつけないと風邪をひいてしまいますので注意しましょう。夏野菜の後始末がなかなか片付かないうちに本格的な秋突入で少々戸惑い気味ですが、季節は待ってくれないのが百姓仕事の厳しさです。何故百姓かという理由がここにあります。大げさに言えば一種の哲学でリタイアー後何をするかを考えた時の最大の動機付けでもあります。怠け者に自由な時間を持たせるとどんどん堕落へ向かうのが目に見えています。定年後20年程度はいやでも生きねばなりませんがどう生きるかは結構悩ましい問題です。健康で、継続性があり、又楽しくなければいけません。年金生活者で出(いずる)を制する経済環境も背景にありますがだからといって金稼ぎの仕事に戻る気もさらさらありません。又単なる個人の楽しみだけの活動だけでも満足できません。社会への貢献やら、個人の楽しみやらを旨く融合させ、豊かな生き方とはを模索し続けるのが課題なのでしょう。先月は元勤務先の同期会が六本木の超高級会場で開催されました。会場には若干戸惑いを受けましたが、約1年ぶりに元気に再開した仲間達の近況報告は人それぞれですが何故か地域とか、先生とか、ボランテイアとか言った言葉が多かったように思います。残念だったのは亡くなった友人が一人、また健康を理由に欠席した友人が数人いたことです。
 
 さて、秋はアーチェリーシーズンでもありますが、11日~12日に静岡で開催の「マスターズ」が最大のイベントです。50歳以上5歳ピッチで入賞メダル1~3位を競いますが当方は昨年から最年長グループの65歳以上というところに位置しています。やはり年長者のRC部門は人数が少ないようですが往年ならした名のある選手が出てくるので結構大変です。現在特訓中ですが相変わらず不調から脱却できずもがいています。用具を変えたり色々試みてはおるものの、復調の兆しありと言う鼻から一晩寝たら元の木阿弥ということの繰り返しでいささか根気のあるほうですがかなりボヤキが多くなっているのが現況です。「毎日練習している割には中らないねー」とか「悪くなる練習ををしているのでは」とかキツーイお言葉にも不思議と腹が立たず、人間が出来てきた証拠とばかりにいずれ綺麗な花が咲くとの夢を見ての心境を楽しんでおります。これは決して負け惜しみではありません念のため。来月はオール早稲田やら早慶戦があり、年長者としての意地をみせる場もあり、せめて昨年並み以上1点でも2点でも上回りたいと日々努力あるのみです。
 
 話がころっと変わりますが、昨日は合意形成に10日もかかったという公的資金投入の金融安定化法案がアメリカ下院で否決という特筆すべきニュースが世界を駆け巡り、世界同時株安と相成りました。ニューヨーク株価がなんと下落幅最大の▲$777と遂に来るとこまできたかなという思いですがまだまだ底が見えません。新聞は世界大恐慌が現実味を帯びてきたなどと不安を掻き立てるように報じています。日経平均も一時580円安とこれはやばいと思わせる下げでしたが、終値では▲483円とアメリカの下落幅から見るといかにも中途半端な下げで終わっています。何れにせよ暫くは冷静に世の中の動きを注視する必要がありそうです。出来立てほやほやの麻生内閣は全治3年との見立てですが、ここで被った評価損が回復するまでは窮乏生活に耐えねばなりません。
 
 ところで、この長文迷惑メールも6年になりますが、このたび大学のアーチェリー部先輩の印刷屋の社長をしている友人が、始めた当初からの全文を編集して「本」にしていただき感謝感激です。拙い文章も製本された本になると自画自賛したくなるのも面白いものでこれを励みに少々マンネリにはなっていますが、なんとか続けようかと決意を新たにしています。    
                        2008年10月1日