2010年霜月便り

2010年霜月便り
こんにちは
いよいよ秋から冬へと橋渡しの季節ですがお変わりなくお過ごしとお察し致しております。夏の暑さが厳しく長かった事もあり、すっきりした秋を感じる間もなく冬へと突入となってしまうのでしょうか。
さて10910日と静岡県掛川市ヤマハリゾートつま恋」で行われた「第15回マスターズINしずおか」というアーチェリー競技会の結果報告をさせていただきます。結果が悪ければ黙って口を塞いでおくのですが、それなりの結果を出せたので少し詳しく御報告します。この競技会は静岡県アーチェリー協会が主催しアーチェリーの雑誌社が後援している年寄り向け全国大会であります。ゴルフでシニアーツアーがあるようにアーチェリーもシニアー向けの競技会が開催されて既に15年になりますが、第1回から参加されて皆勤賞を取った方が二人居られ表彰されていました。当方も数年前から参加し、今回で4回目になりましたが初回参加の第12回大会では幻の優勝でした。大学のアーチェリー部の後輩なのですが、1クラス若いのに事務局ミスで我々のクラスに紛れ込んだとばっちりで2位の銀メダルとなってしまいました(但しメダルは戻ってきませんでしたが、雑誌に載った正式結果は優勝となっていました)。今回は正真正銘の優勝でしたが因縁の後輩には大差をつけられ、残念ながら「実力」ではなく「歳には勝てない」と思う事にしています。この競技会は50歳以上5歳ピッチで表彰があるため比較的入賞しやすくなっており、争うというより弓を楽しむというような色彩の大会ですが、どんな競技会でも優勝は嬉しいものです。当方は65歳以上と一括りにされ、謂わば年長さん組の「クラス4」ですが対象者が比較的多い部類のクラスです。来年以降70歳以上というクラスが新設されるかもわかりませんが、年寄りクラスへの変わり目は優勝の狙い目でもあるので、来年というより再来年(当方は古希)のクラスの新設大賛成といったところです。競技会はFITA900という試合で60m、50m、40mの3距離各30射、合計90射を122cmの大的で二日間で争う競技です。今年、60mは横殴りの風雨の中で行われ散々な目に遇いました。翌日は朝方までの雨も試合開始の時刻にはすっかり上がりましたが、結果は練習時の点を30~40点近く下回り、晴れ晴れとしたと云う訳にはゆきませんでした。試合結果は後援の隔月発行雑誌「アーチェリー」に掲載されます。夏場の厳しい猛暑の中の練習成果が出たという事で目出度し目出度し、と云うことにしておきましょう。今月から来月にかけては母校のオールWや慶応との定期戦が予定されています。恐らくOBで弓を引く最年長者でしょうが何とか後輩に一泡吹かせたいと虎視眈々と狙っておりますので関係者の方はご注意ください。先月24日に行われた逗子ア協の月例会で、久しぶりに目標の600点台が出ていますのでこれを維持できるかどうかですが、加齢も着実に追いかけて来ていますので、これとも競争せねばならず大変です。
加齢といえば当方の心のうちでは後期高齢者対策の準備の一環である「スポーツ吹矢」についてその後の状況をお知らせします。この10月で既存の吹矢団体の見学から丁度1年になりますが、その間少しずつではありますが研修を重ねついに逗子吹矢同好会主催の体験講習会を開催するまでになりました。既存の団体のやりかたをみると、どうも商業主義に走っているような違和感があったので我々独自の用具と競技方法を開発しようと試行錯誤を重ねてきました。7人の同好会メンバーは全てアーチェリー経験者という事から思考が同じような方向性になり、基本的にはアーチェリーに準拠したものになりました。的はアーチェリーのインドアー用40cm的と60cm的を使用、距離はアーチェリーの1/5の距離、即ち6m、8m、10m、12m、14m、18mを採用し、ショートハーフ・シングル・FITA900等の競技を基本とします。但し現在使用している会場は、体育館の会議室を使用しているため12mまでしか射つことが出来ないので、14m以上の距離がある競技はまだ試しておりません。ショートハーフ(6m・10m、40cm的、72射)では640~650点、FITA900(8m・10m・12m、60cm的、90射)では850~860点とアーチェリーのRCのトップクラス水準の得点で競い合っています。的中率でいうと90~95%という驚異的な率です。元々アーチヤーなのでエイミングなどの感は鋭いこともあるようです。トップ争いは現在偶々、ベアースタイルとサイト(照準機)装着の二人で毎回1点を争う戦いになっています。残念ながら当方は完全に蚊帳の外でブービー争いの方に加わっております。トップは大体固定化されつつあることがはっきりしてきたので、誠に姑息な手段ではありますがハンデイキャップ戦等を提唱し、下手でも優勝が狙えるよう無い知恵を搾り出し、認知症防止にもこれ努めている次第です。「複式呼吸で知らず知らずのうちに美容と健康を」とのうたい文句につられての初回有料講習会参加者は4人で、収入は会場費に見合ったもので持ち出しにはなりませんでした。用具代等の投資回収には程遠いものでしたが、懲りずに今月も開催を予定しています。
さて、至って現実的な話になりますが、このところ急速に円高が進んでいます。円高というよりアメリカ経済不調によるドル安なのでしょうが、折角回復基調にあった景況も足踏み状態になり、先々回復に向かうのか悪化の方向に進むのか、強力な経済対策が望まれます。ねじれ国会のなか妙案など有ろうはずは有りませんが、バラまきではなく起爆剤になるような少し思い切った金の使い方をして欲しいものです。当方はといえばたった今、二泊三日で新白河から車で2時間という奥会津さかい温泉(正式な地名は南会津郡)という、例によっての安宿シリーズの温泉旅行から返ってきたところです。紅葉は既に終わりに近く、このところの冬到来の急激な気温低下によってか、ハラハラと落ちる落ち葉がなんとも物悲しい冬景色でした。と出発前に書いたのですがとんでもない紅葉真っ盛りでこの季節、当たり外れの多い紅葉観賞の大当たりでした。夏合宿の地の甲子温泉一帯は今まさに見頃なのでしょうか夏の緑一色の山々は一変して綾錦に彩られていました。行先の奥会津とはよく言ったもので甲子温泉から延々と紅葉に染まる山並みを更に1時間ほど奥に入ったところですが、日本のこれぞ秋という原風景を感じた旅でした。半農半弓生活でこのところの野菜高騰とくればさぞかし溜め込んでいるだろうと思われがちですが、年金生活者なりの消費活動をしていますこと敢てお知らせしておきます。
201011月2日