2010年神無月便り

2010年神無月便り
こんにちは。
 猛暑の夏の延長戦もやっと終わりました。ここ神奈川県では9月21日までは30℃を越す猛暑でしたが、22日を境目にあっという間に平年並みに戻りました。通常でしたら9月初旬は秋雨前線に覆われ蒸発しきった畑に恵みの雨がもたらされるのですが、今年は辛うじて8日に雨が降ったので、ここぞというタイミングで大根と玉ネギの種蒔きをしましたが生育はもう一つです。その後も高温と雨無しの天候で秋冬野菜の種蒔きには最悪で農作業は専ら夏野菜の残骸の後片付けに終始しましたが結構重労働です。先ず畑に長さ2間、幅15寸、深さ1尺程度の溝を掘りますが腰を痛めぬよう注意深くやります。溝掘りだけで息切れ状態なのでその日はこの作業でおしまいです。翌日以降先ずトウモロコシ収穫後の残骸の片付けですが、140本を数日掛けて引き抜き、植木鋏で細かく切り、掘った溝穴に投げ込み土を掛けて終了といった作業です。次は80本のトマトですが同様な溝穴堀から切り刻んでの埋め戻しまでの作業をボチボチと数日掛けて作業します。作物の残骸は畑の隅にでも積んで置けばそれはそれでいいのですが、なにせ畑の生まれが高級住宅街のど真ん中での宅地開墾畑なので、小まめな土質改良と周囲の住宅に気を使っての処置が必要なのです。こういった農作業を毎年繰り返してきましたが、今年はやはり異常といわざるを得ない状況でした。お天気商売といいますか自然を相手にしていると何が平年並みで何が異常かが比較的敏感になるのは事実でしょう。暑いことを理由に農作業はかなりサボり癖がついてしまいました。気候を読みながらの先手先手の行動が必要なのですがどうも今年は後手後手に回ってしまっています。半農半弓の「農」の一端でした。
 
 もう半分の「弓」の方ですが猛暑とはいえ天気に恵まれ、連日「暑い、暑い」といいながらも目標のノルマ(週6日・150射以上/日)を着実にこなしてきたと思います。逗子の射場は和弓との兼用射場です。和弓用だと思いますが、ちょうど30mのシューテイングライン上には幅15m奥行き10m程の日除け用天幕をワイヤーロープで張れる設備があります。この天幕を張るには一人では難しく、二人以上が必要ですが今年はリタイアー組みが増えて労働力も増し、また天幕張りの同意は平日では直ぐ得られるので土日以外猛暑の中、専ら日除け天幕の下で快適な練習が出来ました。午後3時以降になると桜の木陰が出来てくるので天幕をたたみ、50mの練習をしたりします。今月は横須賀市民秋季大会のショートハーフの試合が3日に、910日は静岡県つま恋のマスターズ900ラウンドにエントリーしています。この試合は全国から年寄りアーチャーが集まり技を競い合いますが、全国ベースの試合で入賞の可能性のある唯一の試合なので年間目標の一つとしています。来月になると母校での現役学生と一緒のオールWやWK定期戦などがありますが、このときは「年寄りでもここまで出来る」と若干構えた感じになってしまいます。相手も先輩には負けたくないと口には出しませんがそれなりに緊張しているようです。夏の練習成果が出てくると思いますがさてどうなりますか。朗報を一つ御報告します。わがアーチェリーの師である細井英彦先生が(財)日本体育協会(会長:森喜朗)から第5回日本スポーツグランプリ受賞者として925日に天皇皇后両陛下ご臨席のなか表彰されました。旧制中学(13歳)から弓道を始め和弓・アーチェリーの指導者としてまた、69年間生涯スポーツ実践者として現在82歳ですが大変お元気で活躍中であります。27日にAさんやらSさんが発起人となり祝賀パーテイーを銀座で行い、昭和40年前後卒業の懐かしい面々が集まり楽しい一時を過ごさせていただきました。
 
 さてリタイアーしたとはいえ、世の中の状況もそれなりに感じ取り、仲良くしていかなければいけませんが特筆すべき事件はなんと言っても尖閣諸島の問題でしょう。民主党政権で危惧している事柄は経済対策と外交だと思っていますが、どうも両方とも問題点が露呈してきたような感じです。残念ながら、左から右までの寄せ集め集団には物事が中々決められないというジレンマが内在していると言わざるを得ません。真の「政治主導」には腹が据わってぶれない強力なリーダーシップが必要でしょう。世論の趨勢から見ると新政権への期待は大きいだけなんとも悩ましい話です。
2010101日