2016年初春便り

2016年初春便り
明けましておめでとうございます。
本年もよろしくお願い申し上げます。

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                                                                    版画2016 鯉の滝登り
 

この版画は木版ですが高校生の時から年賀状はこのスタイルでやってきました。デザインを決めるのに1年、彫は3~4時間、刷りに三日程度かかっていました。数年前から刷りを1枚にしてから大幅な時間短縮となり、スキャナーでパソコンに取り込み後は賀状作成ソフトでの夜なべ仕事から昼間の仕事になりました。出来上がりですが、昔はかすれたり、墨がはみ出たりそれなりに味があったように思いますが、出来の悪いのが毎年期待されている方に行ったりで思うようには行きませんでした。パソコン導入以前の分担はカミさんがもっぱら宛名書きを担当していてそれなりのバランスが取れていたように思っていましたがパソコン導入後は葉書の購入と投函がカミさんの仕事、その他はすべて旦那の仕事になっております。デザインは当初は美人画・浮世絵・写楽・相撲絵等をシリーズ化して1年もかけずにすっと決まりましたが、段々ネタに困り、年が明ければ12月の年賀状作りが始まる直前までそれなりに頭の中でこれはどうかなとか、なんだかんだと言いながら良さそうなデザインの物色を心がけていました。最近ではテーマを決めて画像検索すれば結構参考になる絵はすぐ見つかります。オリジナリティはありませんが、盗作でなくすために自分で木版を作るのがミソでガラッと印象が変わります。商売ではないので著作権問題はありませんが、やはり他人が作ったものではだめと言う拘りです。長くやっていると面白いものでファンが出てきます。期待もあるようで、こうなると今度は止められなくなってしまいます。虚礼廃止とメールの普及で年賀状そのものを止める方が多くなっているようですが、当方にとっては生存証明書と位置付けている以上そう簡単にやめられません。寧ろ「良き正月文化」と考えております。
 事始めには目標なり、意気込みなりを習慣的に記してきましたが、半農半弓生活から完全に足を洗わざるを得なくなった今、全く考えが湧いてきません。年賀状にも書いたのですがダラダラ生活に益々磨きがかかることでしょう。「一念発心」とも書きましたがこれはという対象が見つかってくれれば良いのですが、さて何かが出てくるか、又、株式投資以外の呆け防止策も必要なようです。昨年トライした菊づくりは本格化させますが、先ずは元気が一番、平和で健康的な年でありますよう、宜しくお願い申し上げます。
                            2016年1月1日